4年に一度の閏年、閏日となるのが2月29日。天気の世界でもこの日の取り扱いはちょっと特別でした!
そもそも平年値とは?
平年値は毎日の天気予報の中でも耳にすると思います
よく聞くのが「平年と比べて何度高くなりました」という気温に関する表現です
この「平年値」は気温だけでなく降水量や日照時間、梅雨入りや梅雨明け、初雪、さくらの開花、台風の数など様々な項目の平年値があります
これらの平年値は、過去30年間のアメダスによる観測値から計算されています
※アメダスの観測が始まって30年たっていない地点では平年値がありません
平年値は10年に一度、西暦の1の位が1になる年に更新されます
現在(2024年)使われている平年値は1991年〜2020年の30年間の観測値から計算されたものです
2月29日の平年値は?
2月29日は4年に一度ですよね?
平年値は30年間の観測値によって計算されるので、他の日と同じように計算するには観測値が足らないのです
例えば、現在の平年値で使われている期間(1991年〜2020年)の間では
2月29日はたった8回しかありません
少ない観測値で計算すると、前後の日と比べていびつな数字になります
すると、2月28日から3月1日にかけての変化がなめらかにならないのです
では、2月29日だけ30年分集めようとすると…
2020年からさかのぼると1904年までさかのぼることに!
そんなに古い観測値まで入れて計算すると、またいびつな数字になってしまうのです
では、どうするのでしょうか?
2月29日の観測値は計算に使わない
2月29日の平年値はその前後の日、2月28日と3月1日の観測値から計算しています!
こうすることで2月28日から3月1日にかけての平年値の変化がなめらかになります
では、2月29日の観測値はどうなるのかというと…
記録として残りますが、平年値の計算には使われません
天気には「特異日」と言って「特定の天気が現れる割合が、その前後の日と比べてとても多い日」があります
2月29日が何かの特異日だったりして…なんて思ってしまいます
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